ポストスクリプト

編集後記のようなものです




春の七草

 

2016年12月31日 sat.
今年はもくれん史上最少の更新回数。
半分閉まっているお店のようなことに。
なんてことでせう。

こげなありさまでしたが、
時には思い出して
ノックしてくださった方がいらっしゃいましたら、
ほんとうにようこそ。
今年もありがとうございました。

さぁ。お店を開けなくては。
(お正月休みに突入しますが)
と、仕事納めしたあと、
軽く水拭きするような気分で
それぞれのページに少し手入れをしました。

来年も遊びにきてね。

おとなりからおすそわけしていただいた
柚をお蕎麦の薬味にして、
父が送ってきてくれた黒豆を煮て、
冬の空気を味わっています。

みなさまもどうぞ
よいお年をお迎えください。


2016年12月29日 thu.
10月、iMacが突然動かなくなりました。
Appleのサポートセンターに問い合わせたところ、
修理期間が修了しているので
買い換えをおすすめしますとのこと。

メーカー側としてはごもっとも。
でも、ユーザーにとって6年で終了とは
ちょっぴり早い印象。

新しい機種には古い機種に備わってた機能がなくなっていたりして
不便に感じるところもあります。
まだきれいだし(そういう問題じゃあないかもしれないが)
もう少しこのコを使いたいわ〜。

と、ネットで探してみると、ありました、ありました。
サポート期間が終了した機種も修理してもらえるお店が。
そして、めでたく復活いたしました。

後日談がもう一つ。
修理から返ってきたMacを起動すると、
ワイヤレスのキーボードとマウスがうんともすんとも。
サポートセンターに問い合わせるも解決せず、
修理先におたずねして持ち込んだところ、
あっさり解決しました。

Macプロリペアサービス、頼りになるお店です。
Macユーザーへの耳寄り情報として
リンクのページに追加いたしました。



2016年12月11日 sun.
トップページのイラストを
冬仕様に模様替えしました。

札幌出身のガールズバンド、
GO-BANG'S
(ゴーバンズ)の森若香織さんがかつて、
「雪が積もってるとギターケースを滑らせて運べるので楽ちん」
と話していたことを思い出しながら、
雪道をもみの木つれて歩く女の子を
描きたいとずっと思っていたのでした。

「柴犬とともに」シリーズ、第三弾です。
(柴犬が〜、ス・キ!)


2016年12月9日  fri.
11月は濃密な1ヵ月でした。
(12月だというのに、しれっと書き進めていますよ)

11月5日、
広島東洋カープの優勝パレード優勝報告会
動画配信のおかげで
遠くにいながらにして見届けることができました。
ありがとう、RCCテレビ!

黒田の最後の挨拶も、
肩をぐるんぐるん回して
スタンドのファンに向けてサインボールを投げ込む姿も、
一緒にたたかったチームメイトとのハグのあと
一人ひざまずいてマウンドに別れを告げる姿も、
そのたびごとの観客のうぉぉぉぉという声援も、
いまも心に残る素晴らしい風景でした。

そして、夏から日々進めていたプロジェクトが一段落。
充実感とはこのことかと。

仕事や制作はひとつのことを集中して進めがちだったのですが、
プランをたてて、同時に少しずつ進めるというリズムが
(よわい)ペケペケにして習慣に。
(何事にも遅すぎるということはないのです)

毎日、少しずつ進むだけ。
続けていたら確実にたどり着ける。
そこから見える景色もまた、よい眺めでした。

そして山頂で一呼吸。
次の目的地に向かって、ゆっくり進みます。

これは、森博嗣さんの本、
自由をつくる自在に生きる』から受け取ったもの。
ほかの人にはない表現
(発想)で書かれた森さんの本は、
雰囲気とか適当なことが書かれていなくて面白いです。
それでいて、「あとがき」の最後の5行はいつも、
読むたびあたたかい気持ちになるのでした。



2016年10月16日
 sun.
広島カープが日本シリーズ進出を決めました。
秋になってもまだゲームを見られる
という幸せを味わっています。

両手を烏天狗 (からすてんぐ)のようにヴァサッと広げ、
野太い声で地鳴りのように響く
緒方監督の「ファンのみなさま、おめでとうございます」
は、もはや芸の域。
何度見ても(聴いても)豪快で楽しいです。



2016年10月12日 wed.
以前にもこちらで紹介した
「となりとなり方式」の片づけ。

たとえば「仕事机から」と起点を決めて、
一日一箇所、となりとなりへと進んでゆくというもの。
本棚一段分でも、机の引き出しひとつ分でもOK。

 *「となりとなり方式」というネーミングは
   誰でも絵が描ける(教えられる)ようになる描き方、
  「キミ子方式」を考案して広めている
   松本キミ子さんによるものです。


一部分も、連続すれば、いつのまにか全体を網羅。
一気にやって疲れることもなく、
仕事の合間の気分転換にも最適。

この、となりとなり方式の「捨てたり・まとめたり」。
繰り返すごとに片付けが楽ちんに。
さがしものすることも減って、
動線がスムーズに。
快適です。

昨年から、パソコンのデータも
このやり方で整理し始めてみました。
毎日10分でもたんたんと
フォルダごとにデータを削除&整理。

はてしない作業……のように思われましたが、
今年の夏ごろ、一段落。
三次元の世界ではかさばって見えずとも、
ずいぶんと身軽になった気分。
仕事の資料も取り出しやすくなって、快適です。

そして思いがけず、
過去のプロジェクト
(?)を見直す機会にもなりました。
形にしておきたいものと
新鮮な気持ちで出会えました。

それこそ、となりとなり方式で、
ゆっくりいそげと進行中〜。



2016年9月19日 mon.
広島カープの25年ぶりの優勝から1週間以上たった今でも
黒田と新井の涙の抱擁、
泣き顔を見られたくなくて
両手で顔を押さえたまま胴上げされた黒田。
思い出しただけで
ごはんが「おかわり!」できそうです。

黒田の復帰をきっかけに
カープを応援し始めた昨年。
今年は黒田現役最後の年になるやも知れず、
昨年以上に、日々の生活の中に広島が。

天気予報のおりには広島の雨天情報に目がゆき、
カープの全試合をラジオ中継してくれる
広島の放送局・RCCの放送を
ほぼ毎日のように radikoで聴いて過ごしました。
これほどまでプロ野球に注目した年があっただろうか。
(いやぁ……生涯もうないでしょう)

ラジオで実況を聴く。なんとも昭和な香り。
仕事や作業しながら釘付けにならずに
試合を見届けられるうえに、
球場の熱気が伝わってきて
予想外に楽しみました。

解説者が試合の面白さを増幅させてくれることも知りました。
どなたもみな、もと現場に立っていた人なのに、
まるで「観戦」しているかのような
当たり障りのない解説の人あらば、
カープOBの安仁屋宗八さんは
グラウンドに降り立っているような臨場感があって、
出会えて幸せでした。

「板金修理の〜、新和自動車〜。修理は親和、自動車 ♪」
ラジオ中継の合間に流れる
広島の地元企業のCMソングまでも鼻唄する日々は
まだ続いています。



2016年8月16日 tue.
昭和な香りのパッケージと
商品名の語感、すこやか感(直径が大きい)
気に入って買ったおやつ、
イトウ製菓 (ミスターイトウ)かーさんケット
素朴なおいしさに早くもリピーターに。

 

サリーをまとっても

似合いそうな

お母さん


ところで、かーさんケット、
左右の列の枚数がそろっていません。
3度目の購入、またも数えてみると……
11枚と14枚でした。

偶数じゃないからそろわなくて当たり前。
でも、いつも1枚差とかじゃない。
なんか大らかでいい感じです。

昔ときどき買っていたイギリスのお菓子、
ウォーカーのハイランダー ショートブレッド
こちらも毎回のように
1枚は裏表がひっくり返って入ってた。

日本のお菓子ではなかなかお目にかかれない。
几帳面な感じがしなくてチャーミング。
くすっとした気持ちによくなってました。



2016年8月11日 thu.
こんにちは。 生きてますよ〜。

8月の「私の履歴書」(『日経新聞』の連載コーナー)
昨年、ノーベル賞を受賞した大村智さん。

大村さんの文章が簡潔でとても読みやすいのです。

簡潔(まわりくどくない)と感じるのは
センテンスが短いこともあるけれど……
接続詞がほとんど使われていないことにも気づきました。

大村さんの文章(大村さん自身)が潔くて、
読んでいて気持ちがいいです。
回想を記録した文章なので
接続詞がそんなに必要でないのかもしれないけれど、
接続詞がない文章の気持ちよさを発見&実感しています。

自分が文章を書いているとき、
接続詞をアクセサリーみたいに使っているときもあったような気がします。
こころして使いたいと思いました。

連載7日目にしてやっと
「ところで」という接続詞が出てきました。

内容はもちろんのこと、
簡潔な文章にも興味を持って読み進んでいます。



2016年6月25日 sat.
もはや月報の様相を呈していますが、
こんにちは、こんにちは。

さすがに長袖の表紙は暑苦しいと感じる季節。
ノースリーブに衣替えしました。
‎Blowin 'in the Wind(風に吹かれて)
イメージして描いたイラストです。

さりとてボブ・ディランに詳しいわけでなく、
「春先配達人」に続き、
季節感ある日本語のタイトルをつけたいとも思い、
基本季語五〇〇選(山本健吉、講談社学術文庫)を取り出しました。
この本は「季節のスイッチ」という展覧会をひらいたときにも
重宝した一冊。

そこで「磯涼み」という言葉を見つけました。
水ぎわで涼むこの感じ、気分にぴったりです。
でも、「磯」と言うと、海草の香りとかしてきそう。
(「磯じまん」」のせいですかね?)

なにか代わりになる言葉はないかな?
手持ちの辞書によると……
「水辺」は「池・川・湖などの岸に近い所」で、
海のイメージとはちょっと離れる。

「水ぎわ」は、「陸地が水と接する所」とあり、
これはよいかも。
でも「水ぎわ涼み」では語感がほんの少し硬い。
そう思っていましたら、
「みなぎわ」という言葉も説明文に添えられていました。

みなぎわ。
自分では使ったことのない言葉でしたが、
みなぎわ涼み。この語感、気に入っています。


2016年5月12日 thu.
3月末、駅前の本屋さんが閉店した。
毎日のように立ち寄っていたので寂しい。
本屋さんのない町なんて、なんて。
(いえ、ゼロ軒になったわけではないですけども)

んが、ネットで本を購入することが
めっきり増えている昨今。
自分たちで選んでいる結果なので、
寂しがるのもおこがましい話。

新しいテナントは?
と注目していましたら、
なんと。本屋さんが入ることに。
一転して喜んでいます、ウェルカム〜。
居抜きで本屋さんはけっこう珍しいかも。

連休明けのオープン初日、
お待ちかねで出かけてみると……
本屋さんの到来を待っていたと思われる
住民のみなさんがさりげなく
じっくり棚を回遊していました。

什器(本棚)はそのまま活かしてあるので、
照明が少し明るくなったり、
本のレイアウトが変わったり、
多少の違いはあるものの
大きな違和感なし。

いちばんの違いは実は
店員さんが変わったことかも。
どことなく書店らしい落ち着いた雰囲気に。
(やたらと声の大きい店員さんがかつていた)



2016年4月27日 wed.
今日の午後、九州新幹線が全線再開。
うれしいニュースです。
さぁ、あの素晴らしいCMをもう一度。

元素の周期表ポストカードを増刷しました。
おかげさまで4刷です。

在庫が残り100枚となった先日、
印刷屋さんにデータを入稿。
その翌日、いつもお世話になっているお客様からご注文があり、
在庫がちょうどゼロとなりました。
なんという絶妙のタイミング。

これまでお願いしていた印刷屋さんが廃業されたこともあって、
今回から新しい印刷屋さんに。
よい感じで刷り上がってきて、
ホッとしています。

科学を身近に、生活の中に。
よろしかったらどうぞお手元に、 おたよりに。



2016年3月26日 sat.
久しぶりにリンクのページを見てみましたら、
休止(お引越)されていたサイトあらば、
内容が変更されていたサイトあり。
そこで、少しだけ整理いたしました。

そんな中、医療機器を販売されている
メディカル ユーアンドエイさんでは
トップページに嬉しいお知らせが。

2008年にリーフレットをデザインさせていただいた
骨の接合の治療に使うプレート「ラクトソーブ」。
体内に吸収される素材で作られているので、
従来の金属製のものより身体にやさしい画期的なもの。
昨年、国内での症例が20000を超えたとのことです。

リーフレットに登場
させたクマも
可愛らしく置いていただいています。
(「ラクトベア」と呼んでいただいてます)

このラクトベア、クリアファイルピンズなどの
グッズにもなりました。
そして昨年、症例20000突破記念バージョンのピンズも。
長きにわたって可愛がっていただけて、
しあわせです。

 ラクトベア
ラクトベア

それにしても吞気そう。
リラックスしています〜

いや、治療にリラックスは大切なこと。
これでいいのだ。
と、いま深くうなづきました。


2016年3月7日 mon.
「ぽーぽー んぽっぽー、ぽーぽー んぽっぽー」
(もしくは「ぽー んぽっぽぽー、ぽー んぽっぽぽー)

兵庫の実家で暮らしていたときから
東京で暮らす今も、
ときどき聞こえてくる鳥の鳴き声。
二度繰り返すのがミソ。

何の鳥?
と、かねてから抱いてきた疑問。
(ずいぶん前にタモリさんも同じことを言っていました)

それが先日、思いがけず解決しました。
3月5日放送の「あさが来た」で、
あの馴染みのある鳴き声が
聞こえてくるではありませんか。
んあ!

和歌山に暮らすはつ
(主人公あさの姉)
キジバトだと言っていました。

氷解という言葉が思い浮かぶ。
スーッと解けて、晴れやか。
たしかに言われてみると、

あの「ぽぽー」感は、まさしくハト。

ところで、もう一つ、気になっている鳴き声があります。
冬ぐもりの日(イメージ)
「キーッ」と聞こえるあの鳥は?
どなたか、心当たりのある方がいらっしゃいましたら、
教えてくださーい。



2016年1月24日
 sun.
漫画家を目指していた甥っ子が
先日、デビューを果たしました。

ヒット作を持つ原作者とタッグを組んで、
子どもの頃から憧れていた少年誌に。
(本誌ではなく別冊系に)

小学生のころから、ポケモンが大好きで、
いつも自分で考えた怪獣の絵とか描いていました。
大学は関西の美術系大学へ。
在学中も、その少年誌の編集部に持ち込みに行ったり、
関西在住の作家さんのアシスタントをしたり。
大学卒業後は東京へ。
自分で部屋も決めて、アシスタントの仕事先も見つけて。

ふだんは飄々として
怒ったような口調を聞いたことがない子なんですけど、
(そんな人に私もなりたい……)
ガッツを感じます。

発売の当日、掲載誌に印刷された
甥っ子の名前
(ペンネーム)を確認して、感動。
買って、本屋さんを出たあと、
おばちゃんは涙出そうになりました。
ぽわ〜んと軽い放心状態?
膝下に力が入りませーん。

作品のページを開くと、
少年誌らしいファンタジーバトルもの。
(線)がきれいで、
迫力ありながらも軽やかなところもあって、
すごいすごい。
わたし、こんな絵、描けませんっ。
(それはお互いさまとはいえ)

ずーっと子どものときから手を動かしてきたこと、
アクションを起こしてきたことが
この線につながってるんだなと、
感じ入りました。

と、興奮気味の2016年の幕開けです。
今年もよろしくお願いいたします。

アンケート葉書、出そうっと。
見た目年齢でな。
なんてな。



2015年12月30日 wed.
朗報です。「浦沢直樹の漫勉」が、
お正月(2日と3日の夜)、再々放送されます。

わたくしが今年見たテレビ番組の中で
(と言っても、あんまりテレビは見てないのですが)
最もおもしろかったと言っても過言ではない番組です。

東村アキコさん、藤田和日郎さん、
浅野いにおさん、さいとう・たかをさん(ゴルゴ〜)
創作の過程、仕事場を見ることができる
貴重でエキサイティングな内容。

マンガ(仕事)に対する考え方も
4人の作家の方それぞれに魅力的です。
カッコイイです。

描く仕事をしている人、したいと思っている人には
とくにおすすめです。



2015年12月29日 tue.
ポストカードを作るとき
いつも頼りにしていた印刷屋さんが5月に倒産。
うぅぬ。

元素の周期表」や「元素の発見年図」は
幸い多めに増刷していたので
今年は事なきを得ましたが、
来年早々、新しい印刷屋さんを見つけなくては。

そこで今年は久しぶりに
年賀状を自前でプリントしてみました。
(あ、インクジェットプリンターでね)

自分で紙にインクをのせるわけではないけれど、
同じものが続々刷り上がっていくのを見ているのは
版画やハンコの楽しさに近いですね。

来年の干支は申(さる)
サルにまつわる、ある人物を年賀状のモチーフに。
年賀状らしくはないけれど、
いまの気分は絶対これ。
ちょっと違ったものを作ってみたいと選んでみました。

色合いも、内容上おのずとサファリカラーに。
ますます新年らしくない
地〜味〜なおたよりに。

でも、面白がって読んでくださる方が
少しでもいてくださったらいいなという気持ちをこめて。

今年も依然としてマイペースな更新っぷりでしたが、
時には思い出して
ノックしてくださった方がいらっしゃいましたら、
ほんとうにようこそ。
今年もありがとございました。

来年も、遊びにきてね。
どうぞよいお年をお迎えください。




2015年12月21日 mon.
日々は連続していて
物理的に日付が変わるだけ。
と、わかってはいても、
12月も下旬、仕事納めが近づいてくると、
「来年何しよう」と考えるのが楽しみになってくる。

あさが来た」を見るようになったのは
江戸から明治、 時代の変わり目が背景に描かれているのが
おもしろいと思ったのがきっかけでした。

たとえば、
「明治の初め、まだ移動手段に駕籠(かご)は使われていたのか」とか、
「明治維新」でいちどきに何もかもが新しくなったわけではなく
人々の暮らしは続いていた……
のは当然のことなのに、
さりげなくハッとすることが。

さて、今年(配信サービスで)みた映画の中で
しみじみよかったと思い浮かぶのが
インド映画の「マダム・イン・ニューヨーク」 。

マダム・イン・ニューヨーク

インド映画というと、
いまだに「ムトゥ 踊るマハラジャ」を思い出してしまう私ですが、
ジャンジャカしてない
こんなさりげないインド映画も最近はあるのですね。
(でも、インド映画特有の
 いきなり歌って踊り出すシーンはしっかりあります)

黒木メイサ似の主人公の姪っ子ちゃんも
とても素敵な女の子。
よろしかったら、どうぞ。おすすめです。

主演のシュリデヴィさんは、
15年ぶりに復帰したインド映画界の
伝説的人気女優なんだそうです。

日本の伝説的女優といえば、原節子さん。
黒沢映画「わが青春に悔なし」の
原節子さんはとてつもなくパワフル。
(「晩秋」や「東京物語」だけではなかった!)

途中、「ヨイトマケの唄」を歌う
美輪明宏さんのようにも見えてきます。



2015年12月16日 wed.
あさが来た」、見ています。

10月末、実家に帰ったとき、
家族と一緒に見て以来、
途中から見るようになりました。
(「カーネーション」のときもそうだった)

時代の変わり目の話、
新しい事業を始める話はやっぱりおもしろい。

役者さんたちも魅力的なうえに
脚本のよさ、言葉の美しさも毎回感じています。

寺島しのぶさんや宮﨑あおいさん、富田靖子さんを見ていると、
作り物とわかっているのに
その世界に生きてる感じがして
(私服姿が重ならない)
好きとか嫌いとか関係なく、
女優さんだなぁと心動かされます。

それにしても、テンポのよい関西弁を聞いていると、
「おおきに」という普段つこてへんような言葉でも
自然と口にしてしまいます。
(「す」のイントネーションは上げてね)




2015年12月12日 sat.
昨年あたりから、映画はもっぱら
配信サービスを使って観ることが増えました。

先日は「細雪」を観ました。

細雪

なぜ今ごろに?
「四姉妹役の女優と着物が美しい」との評は
封切り当時から記憶に残っていたので、思いたって。
(こんな、おそろしくじわりじわりとした
 広告効果?も時にはあります)

ほんに美しく艶やかでした。
なによりも、佐久間良子さんをはじめとする
女優さんたちに奥行きを感じる。

それは「東京オリンピック」を見たときと同じ。
人間の体躯(存在)をしかと感じる。
市川崑監督の正面から人間を受け止めるような体力も感じる。
いいもの見させてもらいました。

吉永小百合さんのほかでは見たことなかったような
含みのある表情も印象的。
石坂浩二さんは役者さんだったのだとも再認識。
(ものごころついたときから、司会者というイメージがあったので。
 石坂浩二が職業、みたいな)




2015年12月10日 thu.
12月8日、黒田が現役続行を表明。
広島ではニュース速報が流れ、
号外が出たそうです。
うれしい。

ご近所のスーパーのBGMが
近ごろ渋めの洋楽に。
こないだは店内にトム・ウェイツが。
うれしい。
んが、庶民的な売り出しで愛されてる店内に
あの五臓六腑からしぼりだされるような渋声。
お買い物のテンポがゆるむのではと
思わずあたりを見回すが、
かまわずお買い物を続けるお客さまたちであった。

足もとが冷えて困っちゃう、
の、フローリングの仕事スペース。
この冬、ガスファンヒーターを設置してみました。
5秒で春の風。
しあわせ〜。

ほとんど Twitter 三連発、と、筆を置く。
また来まーす。


2015年11月25日 wed.
お久しゅうございます。
最近、好きな言葉は自然治癒です。

東海道新幹線の車内アナウンスは
お蝶夫人(池田昌子さん)の声だって知っていました?
今度、耳をすませてごらん、
ガッテンガッテンするから。

さて今年は、かねてから好きだった
黒田(あえて呼び捨て失礼します)が日本に復帰。
よって広島カープを応援。
こんなにプロ野球に関心を持った年があっただろうか。
というくらい試合結果に一喜一憂して
オッサン化していました。

ごくたまに中継を見る(聞く)機会があると
ふと野村克也さんの解説を思い出します。
「そんな見方があるのか」と
野球の面白さを教えてもらった気分になるものでした。

現役で活躍することもたやすいことではありませぬが、
引退後、たとえば解説者に転身するとしても
枠が限られた世界。

そんなことに思いを馳せるシーズンオフ。
野村さんが解説者をされていた頃のエピソードに出会いました。
とても素敵だったので紹介します。

  引退してからは高卒の俺が
  他球団で監督なんてできるわけがないと思って、
  日本一の評論家になろうとテレビ解説を頑張った。
  そうしたら、ヤクルトの相馬和夫球団社長が訪ねてきて、
 「いつも解説を聞いていたけれど、
  うちの選手たちにもそれを教えてほしい」
  なんて言ってくれたんだよ。
 「来年、即優勝しろと仰るならできません」と言ったんだけど、
 「5年かけてでもお願いします」と言うんだ。
  理解のある社長だったよ。
  監督をやりたいと思っている元選手は、
  解説でもどんな仕事でも頑張ったらいい。
  誰かが見てくれているから。
               (『 Number889号

野村さんの解説、また聞きたいなぁ。
せっかくだもの、
ありきたりでないものに触れたいです。



2015年9月26日 sat.
こんにちは。
mokuren note
を更新しました。
お久しぶりの「クマ日記」です。

「クマ日記」はすでに専用ページがありましたが、
ブログの方が更新しやすいうえに
見てくださる方にも来ていただきやすいと思い、
これからはこちらに up up の所存です。

HPを始めたころ、
「クマ日記が好き」と言ってくださる方があり、
そのたびうれしく感じておりました。
最近はHP自体の更新が度を超したマイペースっぷり。
ごぶさた多発地帯となっておりますが、
再び帰ってきました、クマッコも。リタ〜ン。

ノックしてね。カモ〜ン。



2015年9月2日 wed.

ちょっとした言い回しがストンとくるとき。
って、あります。

そういうのは人によって響きどころが違うでしょうが、
最近、いいなぁと思ったものを3つ紹介します。
さよう、生活の中で
行動がくっきり変わった実感があるのです。

「おにぎりを握るときは
 赤ちゃんの手を握るような加減で」

「歯磨きのときのブラッシングの力の入れ方は
 爪の手入れをするときの甘皮をとるくらいの強さで」

この二つは、それぞれ雑誌をパラパラ眺めていたとき出会った
歯科医と料理研究家のアドバイス。
(どなたの言葉かまでは覚えていなくて、ごめんなさい)

最後の一つは、食べ過ぎを戒める仏教の教えから。

「おなかいっぱい食べることはやめなさい。
 ご飯の後で水を飲んでも
 まだ少し食べられるというくらいでやめなさい」

寄る年波で、さすがの私も前ほど食べられなくなりました。
(食事処で「ごはん大盛りにしますか?」「はい」が、スタンダードだったのに。
 となりの席の若手サラリーマンが「ふつうで」と言ってるそばで)

しかし、腹八分目が健康にいいと言われても、
いまひとつわかりづらく実行できなかったわたくし。
満腹の至福感も捨てがたかったですし。

ですが、この言葉でイメージくっきり。
余分に食べてくるちくなることが減りました。
悟りにひとつ、近づき……ました?

お釈迦さまって、すごいです。
と、食べ過ぎの話だけたとえにしては
呑気に見えてこの上ないですが、
それ以外のお話もまたいつかどこかで。




2015年8月11日 tue.
先日、毛刈りに行ってきました。
いえ、髪を切ってきました。
伸びた髪のあたりに猛暑の熱気が渦巻いて、
夏の毛は暑さを倍増させると実感。

6月に訪れた八ヶ岳アルパカ牧場
夏にそなえ毛刈りしてもらっていた
アルパカ気分をすこぉし味わいました。

さて、昨年オープンした絵ブログ、mokuren note
行く川の流れは絶えずして、
月日の流れは速おすなぁ。
最終更新日が8月31日って。
あかん、それはあかんやろ。
と、追い越す手前で久しぶりの更新です。パンパカパ〜ン。

アルパカコミックです。アルパカパ〜ン。
ノックしてね。




2015年7月3日 fri.
生きてる間にこの目で一度、
マウンドに立つ黒田博樹(あえて呼び捨て失礼します)のオーラを見てみたい。
と、6月30日、行ってまいりました、巨人・広島戦。

2015年6月30日、巨人・広島戦

久しぶりの東京ドーム
スタジアムに足を踏み入れた瞬間は
いつも高揚します
ポール・マッカートニーの「オーッス」という声が
聞こえてきそうです


試合開始前、広島の打撃練習中、
3塁のベンチ前で、キャッチボールをする黒田を発見。
キャッチャーとの距離を徐々に広げていって、
最終的には外野のフェンス近くまで下がって遠投し、
肩をつくっていました。
テレビ中継では見られない風景。
「バスン!」とグラブにおさまるボールの音が聞けたのもよかったです。

コンシェルジュ(誰なの?)がとってくれたお席は
ビジター・広島の三塁側、内野指定席。
すでにここしか空いていなかったゆえでしたが、
ここでよかった。
肉眼でマウンドが見えます!

2015年6月30日 黒田博樹

試合が始まりました

黒田は右投げ
三塁側のスタンドから
しっかり顔が見えるという幸運

試合は投手戦、速いテンポで進んでゆきます。
広島の1点リードで迎えた9回裏、
黒田は引き続きマウンドへ。
完投・完封まであとわずか。
と待ち望んでいたところで、逆転サヨナラ負け。

その瞬間、ジャイアンツファンは一斉に立ち上がり、バンザーイバンザーイ
カープファンはその場をすみやかに立ち去り始める。
(帰りの電車も混みますしね)
オセロのコマの色が一気に反転したような風景。
これがゲーム。
この感じ、嫌いじゃないです。

「絶対に負けられない試合」
テレビ局では気に入ってよくこのコピーを使っているみたいだけど、
相手にとっても絶対に負けたくない試合。
どちらかが勝って、もう一方が負けるのがゲーム。
風通しが悪いというか、成熟していないこの言い回し、
もうそろそろやめませんか?っと。

黒田の敵地でのヒーローインタビューを聞いて
帰る心づもりだったので残念でしたが、
黒田のオーラ、しかと感じとりました。
ファンの人たちからリスペクトされていることも
球場で、肌で感じることができました。



2015年6月27日 sat.

今年も八ヶ岳で過ごす時間がやってきました。

朗報です。
富士見高原に「八ヶ岳アルパカ牧場」があるとな。
(地元のスーパーに置いてあったフリーペーパーにて得た情報)

富士見町は縁あって毎年訪れているなじみの場所。
そこに、ア、ル、パ、カ、がー。(キロンキロ〜ン)
2013年にオープンしたとのこと。
初耳でした。

アンデスの高原地帯(標高3500m〜5000m)には及ばずとも、
この涼しげな高原の町(標高1000m)にアルパカ〜。
目のつけどころが素敵です。

早速、先日、行ってみました。
牧場と聞いて広々した原っぱを想像していましたが、
どちらかというと動物園の一角が移動してきたような風情。
木陰や小高い場所もありました。

そこに、おりました、おりました。
アルパカたちが点在していました。

真夏を迎えるにあたって毛刈りしたばかりとのこと、
スタッフの方曰く「宇宙人みたいになってます」。
というわけで、あのモコモコ感は見られませんでしたが、
とりつかれたようにアルパカの写真を撮るわたくし。
出るときは出る、集中力。
高原に佇む
凛々しげなアルパカ

ハシビロコウとまではいかずとも
じーっと動かずにいる姿には
なぜこんなにもひきつけられるのでしょう

こちらは、おとぼけ系

毛刈り前だと
ひとの手のひらがふわっと沈むくらい
モコモコしているそうです

アルパカは、茶・黒・白・ネズミ色の4種に大別され、
さらに細かく分けると25種とのこと。
そのせいなのか、個体差なのか、
顔つきがバラエティに富んでいて、
ほかの動物以上に
人間の顔を見ているようなおもしろさが。

秋のはじめ、モコモコになったころ、
また訪れたいと思います。
動物を気軽に身近に見られる場所ができて
ありがたきことです。

アルパカ

今年の年賀状では
ウールつながりでアルパカも描きました。

資料写真を見ながら
とぼけた顔と風情にノーックアウト。

描くことで新しいこと
(もの)を知って世界が広がったり、
描いた対象を好きになることがあったり。

イラストの仕事をしていて
役得と思うことのひとつです。




2015年3月17日 tue.
先日、美容室に行ったら、雑誌の中に『Olive』が。
復活かと思いきや、
GINZA』4月号の別冊付録として
企画されたものだったのですね。

作家の柚木麻子さんが、しまおまほさんとの対談の中で、
「『Olive』はべつに彼を作れとも言わないし、
 服を買えというプレッシャーもなかった」
と表現されていて、
まさしくまさしくと膝を打ちながら読みました。

前にイラストの資料用に
ふだん手にしない『CLASSY.』を買ったとき、
「彼にプロポーズさせる着回し術」みたいな特集があって、
その肉食っぷりに
逆にすがすがしさを感じたこともありましたが。

『Olive』と同様、
好きだったのに休刊になってしまった『ヴァンテーヌ』。
本棚の整理をしていて見つけた
10数年前のバックナンバーを開いてみると、
コンサバなスタイルだったこともあってか、
今見ても古く感じない。

そのことと同じくらい感動したのが、
モデルの胸がボーン、二の腕もしっかり、
と、健康的だったこと。
最近よく眺めている雑誌に出てくるモデルとは
対極にあるプロポーション。
スケッチしていても楽しかったのです。



2015年2月5日 thu.
夢に三浦春馬さんが出てきました。
「ユカコさん」と名前を呼ばれました(ぽ〜っ)

三浦春馬さんと言えば、ちょうど一年前、
ドラマ「僕のいた時間」が放映されていました。

三浦さん演ずる主人公が、
ALS*を発症するという設定を聞いたとき、
直面するのが最も難しい病気を
どんなふうにドラマにするのだろうかと
毎回、身を固くして見ていました。
 *筋萎縮性側索硬化症という、筋肉が徐々に衰え、呼吸困難に陥り、
  最終的には人工呼吸器をつけないと死に至ってしまう神経の難病。

そして毎回、見終わってから数日、
ずっとドラマのことが頭から離れなくて、
「作り物とわかっているのにどうしてこんなに」
と思っていました。

番組のサイトに寄せられた視聴者のメッセージを見ていると、
おんなじように感じている人がたくさんいて、
不思議な気持ちになったりしました。

「この病気のことを知ってもらえてよかった」
というALS患者の家族の方からのメッセージも
いくつもありました。
「現実はもっと大変」というメッセージも
もちろんありました。

描かれていたのは一面と理解していました。
でも、難しい病気に出会ったことある人(家族)なら
切実と感じる台詞に胸をつかれることが
何度もありました。

筋肉がおかされ、動きが不自由になった
主人公が転倒するシーンを見て、
ALSの夫が「俺のときと動きが同じ」と言っていたこと、
それを聞いた子どもが
「顔がちがーう」とつっこんでいたというメッセージも
忘れられません。

ALSの方がそんなふうに感じてくれるなんて、
三浦さんて身体のカンのある役者さんなんだと
リスペクトです。

もぉ、このドラマでの三浦さんは
「あまちゃん」のときの能年玲奈さんのように
キラッキラしています。
多部未華子さんとの公園でのシャボン玉のシーンとか、
自然で美しいと感じる場面がいくつも。
作り物とわかっているのに
その時間を生きているように見える。
俳優って創造的な仕事なんだと感じ入りました。

「僕のいた時間」というタイトルは、一見、
今は自由に動けなくなった自分……を思わせる沈んだ響き。
しかし、最終回に、そういうことではなかったのだと
タイトルの意味(真意)がわかる場面があって、
ハッとしました。
(豊川悦司さん主演の「愛していると言ってくれ」もそうだった)

脚本家の橋部敦子さんの静かなすごさを感じました。

最終回のあと、
あるALS患者の方(患者さんの間では有名な方)からの
「いいドラマだった」というメッセージを見たとき、
なにより嬉しかったです。

放映中は大きな話題にならなかったけれど、
サイトには終了後もずっと一年近く、
ドラマを見た人たちからメッセージが届いていました。
愛されていました。

DVD(Blu-ray)などで、
ぜひ。ご覧になって。




2015年1月23日 fri.
こんにちは。
2015年もどうぞよろしくお願いいたします。

先日、所用があって、
シルクスクリーンを教わった
刷り師、石田了一さんの工房へ。

先生にいただいたお土産、
お手製の干し柿がとても可愛らしく美味しかったので、
写真でおすそわけ。

干し柿

民芸品の巾着のよう。
渋い愛らしさにうっとり。
口にすると、果肉のオレンジ色の美しいこと。

東村アキコさんの自伝コミック『かくかくしかじか』には
美大受験のとき通った絵画教室の
日高健三というスパルタ先生と過ごした時間のことが
たくさん描かれています。

先生のいれてくれるお茶がおいしかったこと。
市場でとれたての魚をさばいてつくってくれる
お昼ご飯のおいしかったこと。
「先生のまわりは全てが本物だった」……と。

ふと、石田先生のことが重なりました。
石田先生は、日高先生のように
アイアンクローで生徒の顔をつかんだりはしませんが。

「先生」と呼べる人に出会えるのは
幸運に恵まれてることと思うのでした。



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